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好きなものについて淡々と語ります。ブログタイトルはジョニーデップ主演『パブリックエネミーズ』のセリフからです。どれも好きだけどね

《超名作》『クリード チャンプを継ぐ男』観てきました(ネタバレなし?)

※注意!!
この記事はすでに作品を観た人、あるいは観ようか迷っている人に向けて書かれています。
この記事は直接的なネタバレはありませんが、読む人によっては先の展開を察知できてしまう恐れのある表現が含まれています。
個人的な基準では、期待を煽る程度と存じていますが、まっさらな気持ちで作品を観たい方は閲覧に注意してください。

 

 


というわけで『クリード チャンプを継ぐ男』観てきました。

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あらすじはこちら

ボクシングのヘビー級チャンピオンであったアポロ・クリードの息子、アドニス・ジョンソン(マイケル・B・ジョーダン)。さまざまな伝説を残したアポロだ が、彼が亡くなった後に生まれたためにアドニスはそうした偉業を知らない上に、父との思い出もなかった。それでもアドニスには、アポロから受け継いだボク シングの才能があった。そして父のライバルで親友だったロッキー(シルヴェスター・スタローン)を訪ねてトレーナーになってほしいと申し出る。

 

 


さて、感想ですが、

 


すっっっっげぇぇぇぇぇおもしろかったぁぁぁぉぁぁあああ!!!

 

 


ちなみに俺はロッキーシリーズは『ロッキー1』しか観ていません。
あとはこの記事を読んだ程度です。

ameblo.jp

※画像はステイサムですが内容はロッキーです。

 


それでも手に汗を握り、あるシーンでは涙すら流したということはこの映画がファンの感傷に訴える作品でなく、本物の名作、感動作であることの証拠ではないでしょうか。
世間ではクリスマスイブ前日と浮ついているが、そんな風潮にアッパーカットをお見舞いするかのごとく、俺のTwitterのTLは#クリード激アツ! に染まっていた。

「『クリード』を作るために『ロッキー』が作られたのではないかと思うほどの出来」
「シリーズ最高傑作だという触れ込みは伊達じゃないんだぞ!」
など絶賛の声多数
詳しくは「#クリード激アツ!」まで!!

もちろん俺も絶賛する者の1人だ。

 

 

この作品を単なる凡作から大名作に引き上げているのは、ある2つのシーンがあまりに良すぎるためだと個人的には思います。
そこで、今回はそのシーンを直接的なネタバレをしないように語りたいと思います。
ただし、読む人が読めば展開が読めてしまうので、これから観る予定の人はできれば、観てから読むようにして頂きたい。

 

①トレーニングシーンが素晴らしかった!

中盤のロッキーがコーチとなって行われるトレーニングもよかったが、やはり素晴らしかったのは後半のアドニスが一人になってからのトレーニングでしょう。
特に名シーンだったのは明らかに『ロッキー』のオマージュであるランニングシーンでした。
『ロッキー』でスタローン演じるロッキーはランニングでフィラデルフィア美術館までたどり着き、大空に向かって、まだ見ぬ栄光を吠えたわけだが、『クリード』でアドニスが向かった先で待っていたのは……
是非スクリーンで確かめて頂きたい。
かくいう俺もボクシングなどやったことがないが、とにかく帰って数ヶ月サボっていた筋トレを再開する決心を固めるほどのでした。
理屈不要で男の心を動かす名シーンだったと思います。


②ボクシングシーンが素晴らしかった!

ボクシング映画である以上、ボクシング描写が素晴らしいのは特に驚くようなことではないですが、それでもなお『クリード』は驚くほど試合シーンが素晴らしかったですね。
劇中で4回ほどアドニスの試合シーンがあり、どれも素晴らしかったわけですが、特に最後の伝説の名を賭けてとても勝ち目がないような相手に挑むシーンは心が震えました。

まず、この映画を観た人はみな長回しが印象的だったと思うことでしょう。
最終戦こそ、この長回しがもっとも効果的に活かされたシーンなのではと個人的には考えています。
そもそも長回しとは、臨場感や緊張感をシーンの切り替えによって途切れさせないような手法ですが、この最終戦に関しては、臨場感を通り越し一体感、すなわち自分が登場人物の1人になったかのような錯覚を起こさせるまでに強調されていました。
さらに試合が進むに連れてカメラはアドニスに寄っていきます。
試合序盤は観客席やテレビ中継のカメラレベルだった視点が、だんだん寄っていき、最終ラウンドにはほぼ登場人物のアップで物語が展開されます。
このころには映画を見ている者はもうセコンドの1人としてアドニスを見ていることでしょう。
それはまさにセコンドに立つロッキーの視点。ロッキーもまた、アドニスから戦う勇気を教えてもらった1人でした。
そしてクライマックス、ロッキーは全ての観客を代表してアドニスに伝説のバトンを託すのです。

そこで流れる伝説のテーマ曲!!!
バカ野郎!! こんなもん燃えねぇわけがねぇだろうが!!!!

このシーンは本当に数ある映画の中でもトップクラスに熱く、感動的なシーンでした。
このシーンを映画館で観れただけでも、現代に生まれた意味があったと考えます。

その他にも旧作のオマージュ的シーン(俺にはよくわからなかったが)や、ロッキーとアドニスのジェネレーションギャップや、ロッキーのわざとらしすぎる恋のキューピットなどクスッと笑えるシーンもあり、全体的に楽しめる作品に仕上がっていたと思います。

まぁ要するに何が言いたいかというと、
歴史に残る名作だから絶対に観ろ!!!! ってことです。
マジで理屈抜きで男も女も熱くなれる、そして感動できる作品だと思いました。
こんな名作DVD待ちなんて人生の損失ですよ!!