野球、映画、高級服、早い車にウイスキー、それとブログ

好きなものについて淡々と語ります。ブログタイトルはジョニーデップ主演『パブリックエネミーズ』のセリフからです。どれも好きだけどね

《書評》趣味を仕事にしたい『サブカルで食う! : 大槻ケンヂ』

書評記事をアップするにじょじょでございます。
今回は、先日書いた趣味と仕事の両立についての記事(

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)について、自分なりに考える指針になった本を紹介します。

 

Amazon.co.jp: サブカルで食う 就職せず好きなことだけやって生きていく方法: 大槻 ケンヂ: 本

 


好きなことだけをやって生きていくというのは誰もが憧れる生き方ですが、実践できるのはほんの一握りです。
この本はそんな生き方を実践している数少ない一人である大槻ケンヂさんの自伝的ハウツー本です。
好きなことだけをやって生きていくという生き方に非常に憧れている、俺のようなサブカルで生きていきたい人間にとって、その生き方と考え方はためになり、そして普通におもしろかったです。
巻末にライムスター宇多丸さんとの対談があるのもgood(`・ω・)b!!
『ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル』のリスナー(podcast専門)の俺に嬉しい仕様で、とてもためになりました。

まずは少しでもそんなサブカル生活に少しでも近づくため役立ちそうな「3つのJ」を中心に、書かれていた内容について備忘録的にまとめていきたいと思います。

 

 

 

 


前提情報:この本は大槻ケンヂさんの造語も含まれてますので、事前に言葉の定義をしておきます。
読者目線で偉いでしょ^^


サブるなくん・ちゃん:サブカルで表現活動をしたいと思っている少年少女(年齢不問)

 

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Jugoman-yen(まずは15万円稼いでみよう!)
大槻ケンヂさんはサブカルを仕事にするにあたって、まず目標とすべきは15万円程度の収入だと言います。
確かに初任給の手取りが大体そのくらいですし、15万あれば餓死することはないだろうって感じもしますしね。
ただ、通常の仕事以外で15万円稼ぐとなったらこれはかなりの大事でしょう。
例えばアフィリエイトで稼ぐとしたら、毎月約 100万PVは必須です。

参考:

hitode99.hatenablog.com

ブログを初めて間もない俺でもこれがどんな途方もないことか容易に想像がつきます。
この点から観ても、(当面は)仕事を辞めるべきでないことがわかります。
世のサブるなくん・ちゃんも、よっぽどうまくやっていける根拠がない限り、しばらくは今の仕事にはしがみついた方がいいと思いますよ。

 

 

Jishu(自分学校での自習)
今の仕事を続けたままどうやってサブカルの道に進むか?
今はひたすら勉強の時期。
そうだ、自分学校で勉強しよう!
俺は自分学校夜間部の学生だ!
選択科目は映画、英語、ブログ、ウェブデザイン

要するに仕事を辞めるなら辞めてもやっていける根拠、武器を身に着けてから辞めるべきということですね。
何事も挑戦を成功させるには準備期間、助走が必要でしょう。
その準備が自分学校での自習なのです。
ただ、プロのお客さんになってはいけないともあります。
言い換えると「ただのオタクじゃなく、なにかしらのスキルをもったオタクにならなければならない」ということだと思います。映画を100本観たから偉い、特定の分野に詳しいから偉いということでなく「そこから価値を創造できるか」という話です。
生産的な人間であれ。
映画のレビューだって立派な生産活動だよね……?

大槻ケンヂさんのいうところの「人生社会科見学主義」も同じことですよね。
これは機会があったらなんでもとりあえずやってみようということですが、大槻ケンヂさんの場合はバラエティ番組出演、小説、俳優などなど、オファーが来たらとりあえず受けてみたんだ! 的なことが書いてありました。

俺たち一般人の場合は、とにかくフットワークを軽く、ネタになりそうなところには顔を出すことでしょうね。
ネットをしているだけじゃ引き出しは増えないからね、しょうがないね。
休日はいろんなところに顔を出して、どう楽しかったのか、逆にひどかったかなど、とにかく引き出しを増やすことも必須でしょう。


③Jounetsu(結局は情熱!)
やっぱり最終的にはこれですよね。
大槻ケンヂさんの考えるサブカルで食うために必要なことは「才能・運・継続」とのこと。
ただし、才能と運に関しては努力じゃどうしようもない部分だけれど、継続だけは努力でどうとでもなる部分なんですね。つまり、継続は自力で何とかできる唯一の要素というわけです。
仮に才能も運もなくても継続していれば、トップにはなれなくても中の下程度のところまではいけるんじゃないですか? とも書いてありました。これには全く同意で、俺は中学まで野球部だったのですが、まったく才能がなくて、ぜんぜん通用しなかったという過去があります。しかし、一応何年かは野球を続けたということで、さすがに素人よりは上手なつもりです。

要するに、才能がなくても何かを継続したという経験は財産になるということでしょうか。
で、継続に必要なことが何かといえば「情熱」なんですよね。
世の中にサブカルの人はたくさんいますけど、共通しているのが「何かしら好きなジャンルがあって、そのジャンルを盛り上げようとしている」「好きな物事を次代に継承したい」ってことなんですよね。これが情熱の源になっている場合が多いでしょう。
「なんとなく会社勤めが嫌だから、気楽そうなサブカルに行きたい」なんて考えじゃ甘すぎるってことですね。

で、この「情熱」について、俺はどうかっていうと、週に2,3記事とはいえ旧ブログに比べれば更新が続いてる方ですし、一応毎日少しづつ執筆はしているので、今のところは継続できていると思います。
スピードが追い付いてないだけなんですよね。
課題は、情熱を形にする技術ですかね。
そもそもブログを再開したきっかけも、「俺の好きな物をみんなに知ってほしい!」あるいは「同じ趣味の人とつながりたい!」という願望ですし、今は日々の生活に忙殺されているのでなかなかできていないけれど、これからはもっと俺の大好きな物について熱く語っていくつもりですので、その情熱を絶やさないようにしたいものですな。

 

 


以上が「3つのJ」です。まだるっこしい精神論だけでなく、15万円という数値的目標、そして自分学校、人生社会科見学主義という行動論が解かれており、イメージしやすかったんじゃないですか?
まあ最終的には情熱とかいう精神論に立ち返るんですが、それはどの世界でも同じってことですね。


その他にもブログの書く上で役に立ちそうな方法論がいくつかあったので箇条書きで雑にまとめておきますね。

・ライブのMCで話すことなんて大体決まってる
あいさつ(「よく来てくれたな!」「会いたかったぜぇ!」など)
今日のテーマの発表(「今日はギンギンに暑い夜にしようぜぇ!」)
時事ネタ、ご当地ネタ
メンバーの紹介、物販の宣伝、次回のライブの告知、お客さんへの感謝

上のMCをそのままブログに活かすことは難しいかもしれませんが、自分のなかで書き方をパターン化できれば、更新がグッと簡単になりそうですね。

 

・小説を書く時、最初は散文で考える。
大学時代、プレゼンテーションという授業を受講していた時、最初に「プレゼンテーションに最も大事なものは?」という質問がされたことがあります。
答えは何かって?

「伝えたいこと」

これでした。技術云々じゃなくて伝えたいもの、ことがなきゃ話にならんって話ですね。
散文からスタートするってのは、この「伝えたいこと」を意識する手段としてとても有効だと思います
具体的にどうするかというと、まず自分の心象風景みたいなものをつじつまが合ってなくてもいいから書き出してみること

これ、実際にやってみると意識してなかった、自分でも気づいていなかった気持ちに気づくことができるのでおススメですよ。

そうしていると自然とテーマみたいなものは浮かんでくるので、それが決まったら自分の経験なり思っていることを重ねていく。あとはブログの定型(言いたいこと→根拠→改めて言いたいことを強調)に当てはめて、文章としての体裁を整えれば出来上がり。

 

 

・ユーモアがあるからアングラはサブカルになる


大槻ケンヂさんがボーカルを務める筋肉少女帯で言うと

えん罪→これでいいのだ

www.youtube.com

革命→日本を印度にしてしまえ

www.youtube.com

 

などが代表です。
何が言いたいのかというと左のようなストレートに言うと笑いがない(=アンダーグラウンドでとっつきづらい)テーマを、右のようなギャグの要素や「えっ、なにそれ!?」という要素を入れることで間口が広がり、より多くの人に読んでもらえる、聞いてもらえるということです。
まぁそのユーモアを考えるセンスというのが難しいんですがね……

 

・エッセイを書く時はお手本になる人になり切る。その人になったつもりで考える。
俺の場合、視点はある程度確立できてるつもりなので、もっぱら文体を真似してますね。
特にこの記事なんか露骨にパクッてます(笑)

hwitarbm60141967.hatenablog.com


博士論文でもないし、ま、多少はね?

 

いろいろ書きましたが、実践するのは難しいですよね。
逆に言えばこれが全て実践できるようなら相当大したものだと思うので、すぐにでも仕事やめてサブカルの道に飛び込みましょう(笑)。

今の俺にできることは社会人と自分学校学生の二足の草鞋を履くことですかね。
俺は自分学校夜間学部在学、にじょじょ。選択科目は映画、ブログ、英語、ウェブデザイン。
とりあえずブログに関しては、毎日ちょっとづつでも記事を書いて、定期的に更新していくことですな。
その先に俺の好きなジャンルの発展、俺の未来があると信じて、頑張っていきたいと思います。