野球、映画、高級服、早い車にウイスキー、それとブログ

好きなものについて淡々と語ります。ブログタイトルはジョニーデップ主演『パブリックエネミーズ』のセリフからです。どれも好きだけどね

テレビシリーズは観てないけど『映画 ガールズ&パンツァー』観てきました

どうでもいい自分語り

大学時代、そこそこなアニオタ(放送中のアニメはとりあえずチェックして、最終回まで観るのは4,5本くらいに絞る程度)だったわけですが、Uターン就職したという事情もあってまったくアニメを観なくなっていました。
好きなアニメですか?
ストライクウィッチーズ魔法少女リリカルなのは魔法少女まどか☆マギカ戦国コレクションですかね。

まぁ就職してアニメを全く見なくなったものの、オタク時代の友人やツイッターまとめサイトなどでアニメの情報だけは入ってくるというような状態の中、深夜アニメは観れないけど、劇場版くらいはチェックしようかな…と最近思い始めた次第です。
と言っても、興味のあった『PSYICHO-PASS』『屍者の帝国』『harmony』は結局観ないままでしたが…
しかし、二の舞にならないよう『傷物語』はムビチケ購入したのでした。
クリアファイルもしっかりゲットできましたよ( ̄▽ ̄)ニヤリ
これだけが田舎の特権ですな。
原作もアニメも高校時代に発売した『偽物語』までしかチェックしてないのですが、『猫物語』以降も観といた方がいいのかしらん?


というわけでテレビシリーズを観ていたわけでないけど映画ガールズ&パンツァー観てきました。

 

 

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あらすじはこちら


第63回戦車道全国高校生大会で頂点へ上り詰めた大洗女子学園に、平穏な日々が戻ってきた。ある日、大洗町エキシビションマッチが開催されることにな り、大洗女子学園は知波単学園と混成チームとして出場し、聖グロリアーナ女学院プラウダ高校混成チームと対戦する。選手たちは戦いを通じて友情を育む 中、生徒会長の角谷杏が急用で学園艦に呼び戻され……。


総評 不思議な映画だったなぁ……

 

まずは良かった点から

 

戦車戦は間違いなく最高だった!
戦車映画といえば近年では「フューリー」という映画がありましたが、この映画のティーガーVSシャーマンは最高でしたね。
圧倒的に性能に勝る相手にブラッド・ピット演じるウォーダディーの指揮のもと、5人が一丸となって辛勝するシーンはほんと「最高!」の一言でしたが、今回『ガールズ&パンツァー』の戦車戦、特にラストの主人公である西住姉妹と敵大将の一騎打ちも『フューリー 』に勝るとも劣らない出来だったと思います
またアニメならではの演出も魅力的でしたね。これもラストバトルですが、戦車の一人称視点(レースゲームのような画面)で縦横無尽に遊園地を動き回る映像は、まるで自分が戦車を操縦しているかのような映像ですごい良かったです。
本当にラストバトルだけでも映画料金分くらいの価値はありますよ。
決着の「お姉ちゃんの手助けを受けて特攻→相討ち→お姉ちゃんが生き残って勝利!」という流れも、テレビシリーズを観ていない俺でも「激熱!!」と思いましたよ。

それ以外でも、
「山の頂上陣取った! これで勝つる!」→「新兵器で吹っ飛ばされたンゴ…」
など、(文字にするとアホみたいですが)二転三転する戦局の面白さもありました。しかし、惜しむらくは、テレビシリーズ未見のため、誰が敵で誰が味方かよくわからなかった点です。
わかるはわかるんだけど、考えながら見なくちゃいけないので、ついていくだけで精一杯だったなぁ…。

 


と、ここまで褒めてきたわけですが、どうかと思う点もなかったわけではありません。
というよりドラマ部分が根本的に受け入れられなかったです。
けっしてつまらないわけではない! つまらなくはなかったんだ!

よく言われている「大会に優勝したら廃校しないという約束をなかったことにするのはどうかと思う」という意見には全くの同意だし、「所詮アニメだから突っ込んじゃダメ!」「細けぇことはいいんだよ!」というのもわからないではないけど、常識的にありえなさすぎることはやっぱり受け入れられなかったです。

戦車道とかいう設定がありえないというのは「そーいうもんかー」でスルーできたんですけどね…
さらに受け入れられなかったのが、いきなり校舎を閉鎖して「ところがどっこい! 夢じゃありません! 閉校です! これが現実! 」となっても、「そんな! ショック!」じゃなくて「通知とかないのか……?」となりますよね。
とにかくすいません、ここに関しては何一つついていけませんでした。

普通に世界大会開催! とかで良かったんじゃないですかねぇ?
どう考えても不自然な廃校舎で学生だけでの共同生活(PTAとか存在しないのか?)だって強化合宿ってことなら納得いきやすいだろうし、続編も作りやすくなるだろうし、無理なく他校のメンバーも日常パートに巻き込めるだろうし。

あと不満があったとすれば、今回の敵役は大学選抜ですが、その大将と初めて出会うシーンですね。
ボコミュージアムとかいう、マスコットキャラクターのミュージアムで出会うわけですが、その出会いのシーンもやけに淡泊というか、なんなら全くオーラを感じなかったので、あの時の彼女が大将!? となるはずのシーンもああ…そう…としかならなかったです。

まぁ、脚本に関しては一部受け入れられない部分があった以外は無難にまとまってたと思いますよ。
それに個々のパートでは愉快だったり、グッときたシーンもいくつかはありました。
例えばカチューシャの撤退のくだりとか、ダージリンさんの捨て身の攻撃とか、あとは各校のリーダー格の会議は愉快でしたね。

 


俺がこの映画を「不思議な映画だなぁ…」と評したのはいろいろ理由があります。
萌えアニメなのに戦車に一番気合が入ってて「一体メインターゲットは誰なんだろう…」とか「萌えアニメなのにOPはキャラソンじゃないんだ…」とか不思議に思ったりしましたが、一番不思議に感じたのがBGMの使い方です。
特に違和感を感じたのが、30対8の圧倒的不利な状況に陥った大洗女子高校にライバル校が助っ人として駆けつけるシーン。
普通のアニメだったら、ここでオープニング曲なり、メインテーマなりを流して半強制的に観客のテンションを上げていくんだと思いますが、ここで流れるのは若干ミリタリーチックな行進曲。それも仲間がバァーン! と現れるというよりは、日常パートで流れてそうという印象の音楽でした。確かに各国のイメージに沿った曲調ではありましたが、やはりライバルが仲間として駆けつけるシーンなんだから、オーケストラアレンジにするなり、強制的に上げていくような演出にする必要があったんじゃないかなぁと思いました。
もしかしたらテレビシリーズからの流れでああいう演出になったのかも知れませんので、所詮映画から入った組の戯言とでも思ってください。
良いとか悪いとかではなく、「独特だなぁ…」と思っただけです。

 

BGMの元ネタをまとめたページがあったので張っておきます。

こんなに熱い曲だったかな…

d.hatena.ne.jp

 

まぁいろいろ書きましたが、概ね良かったと思いましたよ。
テレビシリーズ未見の俺ですら、それなりに楽しめたのですから、見てた人なら確実に楽しめるんじゃないでしょうか?
或いは「廃校はしないと言ったな。あれは嘘だ」の展開に怒り狂うか。
まぁなんにせよ戦車戦だけは間違いなく手放しで楽しめる作品ですので、一回くらいは見てみるのもいいんじゃないでしょうか?
もっと言えば、映画館で観た方が確実に楽しめる作品なので、是非是非映画館で観てみて下さいね!