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好きなものについて淡々と語ります。ブログタイトルはジョニーデップ主演『パブリックエネミーズ』のセリフからです。どれも好きだけどね

『ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル』での『007スペクター』評論について思うこと

これで4回目の『007スペクター』関連記事になってしまいました。
「どんだけ好きなんだよ……」と思われることでしょうが、すいません、大好きです。

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『ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル』での『007スペクター』評論について

突然ですが、僕は『ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル(以下『タマフル』)』というラジオが結構好きで、毎週podcastで欠かさず聴いているのですが、先日、このラジオ内の『週刊映画時評ムービーウォッチメン』というコーナーで『007スペクター』の評論がされていました。

 

 

 

youtubeにあったので貼っておきます。

 

www.youtube.com

 

 

特に秀逸だと思った表現が「俺『スカイフォール』きらーい(´Д` ) という人ほど喜ぶ傾向がある」という評価です(10:00辺り)。
まさに俺のことで、スペクターの会議で唐突に「ようこそ、ジェームズ・ボンド」と言われたボンドのようにΣ(・ω・;)ギクッとしました。

 

まぁ聴いていただければわかる通り、非常に的確かつ「観てみよう!」と思わせる評論で、俺のカスみたいな感想記事なんてもう(必要)ないじゃん……と思い知らされたわけですが、所詮このブログなんて俺の備忘録に過ぎず(負け惜しみ)、映画の感想も俺の中での評価を定める糧にはなっているので、その意味では存在意義もあるのかなと思った次第です。

で、俺の中での評価について改めて書くと、やっぱり「最高だった! 人生ベスト級!」という結論に落ち着くんですね。
確かに『タマフル』への感想投稿や、数々の映画ブログでは、俺と同じように絶賛している人もいますが、同じくらい「最初は良かったけど、後半が残念だった」「『スカイフォール』のが良かった」「過去作のオマージュはよかった」という意見のが目立ちます。

このあたりのブログが個人的にオススメですぞ。

ameblo.jp

 

面白くなかった派の記事も紹介

やっぱり後半は失速してたか……

cinema-rakugaki.blog.jp

 


確実にバレるので自分から言うけど、俺のブログ、文体が三角締めさんのブログのまるパクリなんだよなぁ…
1番好きなブログなので、真似してしまうんです。勘弁してください…

 

確かにアバンタイトルの死者の日のアクションシーンは最高過ぎる! というくらい最高ですし、そこからのOPは曲の力も相まってもはやそこだけで感動できてしまうレベルなのですが、前半が素晴らしすぎた故に後半に行くにつれて失速していくのは、確かに俺も感じていました。
ただ、後半でも個々のアクションは迫力といい、緊張感といい、本当に常に手汗ドバドバの状態で、ハラハラしっぱなしでしたし、やっぱり俺にとってもう二度と体験できないだろう人生最高の映画体験だったことには変わりなく、多少の粗は目立ちますが、やはり人生ベストの座は『007スペクター』に与えたいと思います。
『007スペクター』の感想から少し離れてしまいますが、このブログの価値というのは映画そのものの感想記事より、この記事(

(ネタバレなし)『007 スペクター』最高や!!!! 面白すぎた!!!!! - 野球、映画、高級服、早い車にウイスキー、それとブログ

)みたいな、初めて観た時どう感じたかを記録しておくことに意義があるのかなと改めて考えてみたりして、今後そういった記事を積極的に書いていこうかなとも思ったりして、今後のブログについても影響を与えた、俺の人生にとって非常に重要な一本なんだと思います。

 

さて、前置きが長くなってしまいましたが、ここからが本題です。
というか書いているうちに前置きのがメインになってしまいましたが、本来はここから先のことを書きたくて、記事にしたんですよね。

基本的に宇多丸さんの評論は常に筋が通っていて、感服することばかりなのですが、今回の『007スペクター』に関しては、一点だけ「それはちがうと思うなぁ」と感じたところがあったので、一応書いてみようかなと思います。
それはどこかというとモニカ・ベルッチ演ずる未亡人の無残な死体があるべき。007ってそういうシリーズでしょ? 原点回帰ならそこも引き継がなきゃ」というくだりです。
確かに宇多丸さんの評は一理もニ理もあります。そっちの方がスペクターの恐怖も表現できますし、007というシリーズがそういうある種コテコテの表現をしがちという傾向もなんとなくはわかる気がします。
ただ、以前もこの記事で書いたように俺は007シリーズを全部観たわけではないので、どちらかと言うと『007スペクター』は「007シリーズの24作目」でなく、ダニエル・クレイグジェームズ・ボンドの4作目にして集大成」という視点で観てしまいます(というかその視点でしか観られない)。
個人的にダニエル・クレイグ版ボンドは一貫して「ボンドの成長」を描いていると思っていて、この『007スペクター』はオーベルハウザーによって強いられていた「人殺しの人生からの脱却」を描いていると認識しています。
で、脱却する前の人生がどうだったかというと、特に女性関係についてはボンドと深い仲(要するにセク〇スした仲)の女性は大体死んでしまうというところがあったと思います。
ル・シッフルの愛人、ヴェスパー、フィールズとみんな死んでますね。唯一の例外が『スカイフォール』にチラッと出てきたボンドの愛人ですか?

まぁ何が言いたいのかというと、そんな血塗られた女性編暦を持つボンドが、今回『007スペクター』ではキッチリ愛した女性を守っているという点で成長しているという見方もできるのではないか、ということです。
さらに言うと保護を依頼するのが『カジノ・ロワイヤル』『慰めの報酬』で絆を深めたCIAのフェリックスというのもなんかいいな、と思いました。

まぁほんのこれだけなのですが、ちょっとだけあれ? と思ったので書いておきました。
宇多丸さんの評論はいつも的確でためになるし、こんな駄文より1000倍は有意義なので、とてもオススメですよ。
映画を観ていれば楽しめるのはもちろんのこと、観ていなくともその語り口で楽しめてしまうのがすごいところですな。
俺もいつかは宇多丸さん並のレベルで映画を語れるようになりたいものですな。
それにはまず話術と文章力を鍛えるのが先かな?
それと教養も。
がんばりまっす。